2026.10.03
グループ
形成外科 秋田 定伯 医師の論文が国際医学誌「International Wound Journal」に掲載されました
たまき青空病院グループ 形成外科の秋田 定伯(あきた さだのり)医師が書いた論文が、きずの治療を専門にあつかう国際医学誌「International Wound Journal」に掲載されました。だれでも無料で全文を読むことができる論文です。
秋田医師は、福岡大学・福島県立医科大学で教授を務め、長年にわたって、やけどやきずを治す研究に取り組んできました。日々の診療から得た知見を世界に向けて発信した秋田医師の功績を、職員一同、たいへん誇らしく思っています。
どんな研究?
透析を受けている方は、糖尿病や、足の血の巡りが悪くなる病気(末梢動脈疾患)をあわせ持つことが多く、足にできた小さなきずが治りにくくなります。悪化すると、足を切断しなければならなくなることもあります。
この論文では、たまき青空病院グループの3か所の透析施設で、足のきずの治療を受けた透析中の方20名の経過を振り返り、足を守るための治療の進め方を、段階を追った手順としてまとめました。
足を守るための4つの段階
- 透析のたびに足をみる:爪の病気、たこ、ひび割れ、きず、感染のサインを早めに見つけます。
- きずをきれいにする:きずの洗浄や、傷んだ組織の除去、感染の治療で、きずが治る土台を整えます。
- 早い段階から、きずを治す力を助ける薬を使う:皮膚や血管の再生を促すスプレー薬(bFGF)を、きずが長引く前から使います。
- 治りが不十分なら、次の治療へ早めに進む:4週間たってもきずの面積が半分以下に縮まらない場合などを目安に、別の治療材料や手術へと進みます。
また、治療を始める前に、すべての方の足の血の巡りを検査で確かめ、血の巡りが足りない場合は、先にそれを改善する治療を行うことも、この手順の大切な柱です。研究では、検査によって、それまで診断されていなかった血の巡りの病気が見つかった方もいました。
論文では、この手順で治療を受けた方のきずの経過や、治ったあとの再発の状況までを報告しています。少ない人数を振り返った研究であり、治療の経過には個人差があります。くわしくは論文本文をご覧ください。
論文の情報
論文名:Early Outpatient bFGF-Based Wound Care for Foot Lesions in Haemodialysis Patients: A Real-World Stepwise Limb-Salvage Strategy From Japan
掲載誌:International Wound Journal 2026年 第23巻 e71059
著者:秋田 定伯(形成外科)、田蒔 基行(糖尿病・代謝内分泌内科)、林 博之(臨床工学)、田蒔 昌憲(腎臓内科)、田蒔 正治(腎臓内科)
透析中の方で、足のきずやたこ、色の変化などが気になる方は、透析の際にお気軽にスタッフへお声がけください。





