たまき青空病院

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透析センター

たまき青空病院 透析センター

たまき青空病院は昭和57年より徳島市国府町で腎不全に対する透析治療を行っております。理事長の田蒔正治は身体障害者第15条に基づく厚生医療指定医(腎臓病)及び日本透析医学会、日本腎臓病学会から指導医・専門医に認定されています。また、病院も日本透析医学会・日本腎臓学会の認定研修施設及び徳島大学医学部付属病院教育関連施設となっています。毎日午前・午後で透析治療を行っており、また月・水・金で夜間透析も行っております。毎年、医師・看護婦・臨床工学士による研究発表が日本透析医学会において行われるなど、日々自己研鑽に励んでおります。

近年は血液透析・腹膜透析・腎移植を統合して「腎代替療法」と呼びます。透析には一般的な血液透析に加えて、腹膜透析という選択肢もあります。たまき青空病院では血液透析だけでなく、腹膜透析にも熱心に取り組んでおります。患者さんの病状やライフスタイルに応じて、血液透析と腹膜透析のハイブリッド(週5~6回腹膜透析、週1回血液透析)も行っています。また、血液透析・腹膜透析だけではなく腎移植も重要であると考えており、患者さんとよく話し合い、徳島大学病院と腎移植の連携を行っています。

たまき青空病院は「きれいな青空を眺めながら快適に透析治療を行ってもらいたい」という考えから名づけました。
たまき青空病院・藍住たまき青空クリニックでは専門医(日本腎臓学会認定腎臓専門医7名・日本透析医学会認定透析専門医5名)が実績と経験豊富な医師が透析治療を担当しています。学会認定の専門医による指導の元、最新の血液透析機器を備え、明るく清潔なフロアーでゆったりとくつろいだ環境の中、快適に治療に専念していただけます。これからも良質な腎代替療法・透析治療を通じて、地域のみなさまのお役にたてるよう日々努力して参ります。

血液透析・腹膜透析とは?

血液透析・腹膜透析で腎臓の機能を代行します
腎臓は、体にたまった老廃物や余分な水分を尿として体の外へ排泄します。
その腎臓の働きが段々悪くなり、正常な状態に戻らなくなることを慢性腎不全といいます。
慢性腎不全では、老廃物や水分を体外に出すことができなくなり、その結果として生命の維持が困難となってしまいます。

血液透析では透析装置を使用することで、悪くなった腎臓の代わりに体内にたまった老廃物や余分な水分を体外へ排泄させます。
血液透析は週2~3回で、1回3~5時間かけて治療を行います。
腹膜透析では毎日1日4回程度、ご自宅で透析液を交換する手間はかかりますが、病院を受診する回数を抑えることができます。たまき青空病院は睡眠中に1回自動で透析液を交換してくれるAPDにも対応しています。
透析を続けていく中で合併症などの問題が生じてくるのも事実です。そのため当院では透析治療のみならず、全身のケアも同時に行っていきます。

また、当院では透析治療を受けながら完全な社会復帰をご支援するために、来院時間にゆとりのある「夜間透析」も行っています。
透析患者様が勤務時間に制約を受けることなく、仕事に従事し、社会貢献や仕事の充実感の中で、日常生活・家庭生活等に生き甲斐や満足感のある毎日を過ごしていただけるよう、ご支援できればと考えています。
担当医師、スタッフ、受付相談窓口にお気軽にご相談下さい。

■ 透析(本館2F・健診センター3F)

診療曜日:月曜日~土曜日
※透析装置 本館:40台、健診センター40台


■ 夜間透析(健診センター3F)

診療曜日 月曜日・水曜日・金曜日
診療時間 17:00~23:00
来院時間 16:00~19:00


■ お問い合わせ|透析・夜間透析・旅行透析(トラベル透析)

088-642-5050(受付時間 9:00~18:00)

地域の透析患者さんに安全・安心な医療を提供

1982年からスタートした血液透析・腎臓病治療を中心に、乳腺・甲状腺外科、糖尿病内分泌内科、泌尿器科、リハビリ科などの専門医療を展開し、 2011年10月、新築移転を機に、それまでの田蒔病院とたまき青空クリニックを統合して「たまき青空病院」に生まれ変わりました。
新病院は災害対策にも万全を期し、透析患者が常に最善の医療を受けられるような環境が整えられています。
最新の透析機器を備えた2つの透析室では快適な治療環境が実現し、夜間透析や24時間電話相談、 無料送迎サービスなども行っており、地域の透析患者さんにとって心強い存在となりたいと願っております。

治療に専念出来る落ち着いた空間

透析室は2つに分かれています。透析ベッドは本館透析室(入院透析中心)に40床、健診センター透析室(外来透析中心)に40床となっており、常時、200名近い患者さんが透析治療を受けています。
透析室は高い天井までガラス張りでゆったりとした空間となっており、ネットに接続できるようWi-Fi完備で、1ベッドに1台のテレビが設置されるなど快適な環境です。

透析液の水質管理を徹底するため熱水消毒可能なRO装置を導入

当院の透析治療の優れた特徴としてオンラインHDFを実施しています。オンラインHDFは、超純水透析液を置換液として使用した血液透析濾過法(HDF)で、従来のHDFより大量の透析液で置換することが可能なため、通常の血液透析では除去が困難な有害物質の除去が可能です。骨・ 関節痛、掻痒感、レストレスレッグ症候群、不眠、食欲不振、腎性貧血など透析患者さん特有の不快な症状の改善が可能です。
オンラインHDFでは、透析液が直接体内に入るため、清浄化された超純水透析液が求められます。その為、 熱水消毒機能を装備した次世代型逆浸透精製水製造(RO)装置「DCnano Ao」を導入し、透析液供給システムの上流に位置するRO装置からの清浄化を実施しています。透析液供給装置および、透析装置各台のエンドトキシン捕捉フィルター(ETRF)の設置を行い、ETRF(エンドトキシン捕捉フィルタ)以降の汚染は発生させません。

透析シャント作成へのこだわり・透析センタースタッフ

透析センタースタッフ

透析室のスタッフは、常勤医師4人、非常勤医師3人、看護師11人、臨床工学技士19人です。十分な設備とスタッフがみなさまの透析治療を支えます。
また、社会復帰支援として1997年から夜間透析も行っております。
バスキュラーアクセス手術(シャント造設手術)は年間50件ほど実施しております。
バスキュラーアクセス手術および管理は山本修三副院長を中心に泌尿器科と心臓血管外科医の藤井泰宏医師を含む熟練の外科医が行っており、シャントトラブル患者の受け入れも行っています。透析シャントの専門外来については下の専門外来のページをご覧ください。
また、造影剤を使用しない先進のエコー下での経皮的血栓除去手術(PTA)も田蒔昌憲医師(腎臓内科)が行っております。
透析室はインフェクション・コントロール(感染防止対策)についても万全な体制をとっております。透析室内に、陰圧に保った個室が2室あり、個別のコンソールが置いております。透析患者がインフルエンザなどに感染した場合、この個室が効力を発揮します。

腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植)の詳細について

血液透析の詳細

血液透析専用の機械を使用してご自身の血管から血液を体外に抜き出し、不要な毒素と水分を除去し、必要な成分を補充した後、体内に戻します。
通常、腕の血管に「シャント」を作成します。シャントとはご自身の動脈(心臓から出る血管)と、静脈(心臓へ返る血管)を手術でつなぎ合わせて作成するものです。シャントを作成すると、静脈にたくさんの血液が流れます。通常、血液透析では1分あたり200ml程度の血流量が必要となるため、この手術を行わなければ血流量が足りなくなるため、血液透析を行うことはできません。血液透析ではご自身のシャント血管(たくさん血液が流れる静脈)に2本の針を毎回穿刺します。通常は週3回、1回4時間かけて治療を行います。
たまき青空病院では血液透析を開始する(導入する)ことが可能です。また、透析のために必要なシャント作成も行えますし、シャント作成が困難な方(血管が細い、など)のために人工血管を用いたシャント作成や血管表在化という手術も可能です。シャントを使用すると狭窄(細くなる)し、使いづらくなる場合がありますが、たまき青空グループでは定期的にシャントを超音波で評価し、もし血管が細い場合には血管拡張術(PTA)を行い、シャントを長持ちさせることが可能です。たまき青空病院では放射線や造影剤を用いた通常のPTAに加えて、超音波で確認しながら行う最新のPTAも施行可能です。もし、被爆や造影剤アレルギーなどが気になる場合はお気軽にお問い合わせください。

腹膜透析の詳細

おなかの外側から腹腔内(おなかの中)までつながったチューブを使用し、きれいな透析液をおなかの中に入れます。しばらく透析液を溜めておくと、不要な毒素・水分が透析液中に出て、必要な成分が体に入ります。その後、チューブを利用して貯留した透析液を排出し、新たにきれいな透析液をおなかの中に入れます。難しく感じるかもしれませんが、腹膜透析を開始(導入)する際に、十分な説明と指導を行います。たまき青空病院グループには訪問看護ステーションがございますので、ご退院後の治療をサポートさせていただきます。
血液透析の場合は週3回の通院が必要であるのに対して、腹膜透析の場合はほとんどの患者さんで月1-2回の受診で問題ありません。また、腹膜透析を長年行っていると、次第に透析の効率が悪くなる(水や毒が抜けにくくなる)ことがあり、血液透析を併用する場合もありますが、たまき青空病院グループでは長年培った血液透析のノウハウを生かして、腹膜透析と血液透析の併用(週5-6日腹膜透析、週1日血液透析)を行うことも可能です。
腹膜透析では感染が問題となることがあり、特に透析液とチューブをつなぐ操作の際に手の菌によって汚染されやすいと考えられています。この汚染を最小限にするため、たまき青空病院・藍住たまき青空クリニックで腹膜透析を受けて頂く患者さんには接続部を紫外線照射する軽量・コンパクトな機械を使用しています。本体をご覧になりたい方はお気軽にお申し付けください。
従来、日本の腹膜透析患者さんは1日4回、1回あたり約6時間の貯留を行うことが多いとされていました(CAPDといいます)。おなかの中に液を貯留している間は自由に活動でき、1回の交換時間も15-20分程度なので、生活の時間的制限はあまりないとされています。また、厳密に1日4回、1回あたり6時間の貯留が必要というわけではなく、患者さんの状態などに応じて、回数や時間を増減することも可能です。一方、CAPDでは日中の交換が煩わしいという患者さんがいらっしゃるのも事実です。そこで、就寝前にプリンターサイズの機械とご自身のチューブを接続し、寝ている間に機械が自動的に透析液を交換し、起床時には治療が終了しているという治療もあります(APDといいます)。この治療を選択した場合、日中は腹膜透析の作業を必要としないケースもあります。近年はAPDの情報が無線の回線を通じてインターネット上に送信され、担当医などの医療従事者が治療状況をオンラインで把握できるようにもなりました。
血液透析と比較し、腹膜透析を行うことができる施設は限られているのが現状です。イメージが沸きづらい方も多いと思いますので、ご説明用の機材を準備しております。お気軽にお申し付けください。

腎移植の詳細

血液透析・腹膜透析は血管やおなかから不要な水分と毒素を除去する治療です。一方、腎移植は他人から腎臓の提供を受ける治療です。日本では腎移植を受けた患者さんの人数は少ないですが、透析と比較し、生活制限が大きく緩和される可能性があります。
腎移植は全身麻酔で行う大きな手術です。したがって、移植を受ける患者さんの心臓や肺が大きな手術に耐えられる必要があります。また、移植後には免疫抑制剤を内服することとなりますので、慢性・活動性の感染症を有する方や、悪性腫瘍の方以外の方であれば腎移植を考える余地があります。
腎移植にはご存命の方から腎臓を提供いただく生体腎移植と、亡くなった(心停止または脳死)方からご提供いただく献腎移植があります。
生体腎移植の場合、原則としてご家族(両親、兄弟、配偶者など)から提供いただくことになります。提供者の前提条件として、自発的であること(強制されていないこと)、見返りのない善意の提供であること、提供者としての手術の安全性・リスクを十分理解し、術前・中・後の医学的ケアに協力できること、医学的に心身ともに健康な成人であることが挙げられます。体内に腎臓は2個ありますが、生体腎移植の場合、1個の腎臓を提供者から摘出して患者さんに移植します。腎提供者の腎臓の働きは提供前の約70%程度となりますが、その後の腎機能はあまり変化しないと考えられています。しかし、手強前に腎臓の働きが悪い方は、摘出後に腎臓が悪化しやくなります。
献腎移植の場合、日本臓器移植ネットワークへの登録が必要です。新規登録後、年1回の登録更新が必要です。献腎移植希望の登録者は12,505名(2019年)ですが、実際に献腎移植が行われた症例は230名でしたので、腎移植希望者に対して年間約2%程度しか移植を受けられていない状況が現状です。したがって、献腎移植登録後すぐに腎移植を受けることは難しく、現状では10年以上にわたる待機期間が必要になると考えざるをえません。
たまき青空病院グループでは、腎代替療法の選択肢として腎移植も重要であると考えています。話だけでも聞いてみたいという患者さんはお気軽にお申し出ください。実際に腎移植にむけた治療を進める場合は徳島大学病院と連携しながら治療を行います。