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甲状腺眼症(バセドウ眼症)のテッペーザによる治療
たまき青空病院では、甲状腺眼症治療薬「テッペーザ(一般名:テプロツムマブ)」の治療を行うことができます。甲状腺眼症はバセドウ病や橋本病に伴う免疫異常で、眼窩組織や外眼筋の組織が必要以上に増えることによって、目がギョロっと飛び出して見えたり、物が重複して見える複視の症状を呈します。バセドウ病の方に多いことから、バセドウ眼症と呼ばれることもあります。
テッペーザはIGF-1受容体阻害薬で、この眼窩組織や外眼筋が以上に発達することを抑えるお薬です。MRI撮影とCAS(Clinical Activity Score)で疾患の活動性を評価し、適応がある患者さんに治療を行っていきます。
治療は3週間ごとに8回の点滴投与を行うことで完了します。高額な治療になりますので、高額医療費制度を使用します。費用は年収によって異なり、年収370万円未満の方で計381,600円程度の費用がかかります。
世界的に有名な医学誌に掲載された臨床研究では、奏効率は78%とプラセボの7%と比較して高い効果が期待できます(N Engl J Med. 382; 341, 2020)。
副作用は耳鳴りなど耳鼻科的な副作用が22.2%、胃腸障害が14.8%報告されています。まれですが重症な副作用としては、糖尿病発症が3.8%、炎症性腸疾患(IBD)、注射後副反応が注射後1.5時間以内に1.9%報告されています。事前の聴力検査などを行いますので、副作用についてもご相談ください。
甲状腺眼症の活動性の目安、CASを掲示しておきますので、参考にしてください。
また、治療は田蒔基行 医師が行っておりますので、ご予約の際にお伝えください。
Jain AP, et al.: Clin Exp Ophthalmol. 2021; 49(2); 203- 211.より作図
日本甲状腺学会・日本内分泌学会 編集: 甲状腺眼症診療の手引き メディカルレビュー社, 2020