外来

肥満外来
肥満外来のご紹介
食欲は遺伝的に大きな影響を受けるため、強い食欲を抑えることが困難な方もたくさんいらっしゃいます。肥満症は「本人の努力不足」というスティグマ(偏見)がありますが、食欲などには体質が大きく関係しています。たまき青空病院・藍住たまき青空クリニックでは、肥満症・高度肥満症でお困りの方のお役に立てるように日々研鑽をつんでいます。
肥満症は単に健康を害するだけでなく、外見に起因する差別や偏見(スティグマ)によって患者さんに不利益を与えています。このような問題を解決するため、われわれは「薬でやせる」のではなく、「薬を上手に使いこなす方法を患者さんに伝える」ことをテーマに肥満症治療に取り組んでいます。
肥満治療が保険適応になった今、その最前線に携わる医師として、薬物療法から生活習慣への介入まで、臨床経験に基づいた実践的な内容を発信しています。
特に一貫して重視しているのは、食事療法は「制限」や「我慢」ではないという考え方です。
食事は本来、生活の中で楽しむべきものです。好きな食べ物を否定するのではなく、野菜を取り入れたメニューやかさ増しの工夫などを通じて、自然と低カロリーな嗜好へシフトしていくことで、無理なく継続できる治療を目指しています。
当院は日本内分泌学会・日本糖尿病学会の専門医・指導医が多く所属する研修指定病院であり、以前よりBMI35kg/m2以上の方へのマジンドール(商品名:サノレックス)の処方、あるいはBMI32kg/m2以上で基礎疾患のある方への徳島大学病院での肥満手術(胃スリーブ状切除術)などを行ってきました。
さらに現在では、ゼップバウンド(チルゼパチド)やウゴービ(セマグルチド)といった最新の肥満治療薬を積極的に取り入れ、豊富な使用経験に基づいた治療を行っています。(糖尿病のある方にはマンジャロを用いた治療も可能です)
体重減少効果だけでなく、治療継続性や中止後の経過まで見据え、食事療法・行動変容と組み合わせた包括的な肥満症治療を実践している点が大きな特徴です。
肥満でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
保険適応の肥満治療薬「ゼップバウンド、ウゴービ」について
国府のたまき青空病院は「日本内分泌学会」と「日本糖尿病学会」の教育認定施設であり、ゼップバウンド、ウゴービによる保険治療が行えます。
(藍住たまき青空クリニックでゼップバウンド、ウゴービでの治療はできません)
ゼップバウンド、ウゴービでの治療には以下のような条件を満たす必要がありますので、ご確認ください。
ゼップバウンド、ウゴービの適正使用について
A.体重についての条件
BMI 35kg/m2以上の高度肥満のある方
BMI 27kg/m2以上でさらに以下の項目に2つ以上該当する方
耐糖能障害
脂質異常症
高血圧
高尿酸血症・痛風
冠動脈疾患
脳梗塞
非アルコール性脂肪肝
月経異常・不妊
睡眠時無呼吸症候群
運動器疾患
肥満関連腎臓病
B.通常の食事運動療法で効果が得られないこと
患者さん自身も記録をつけながら、適切な食事運動療法についての治療計画を作成し、治療を6ヵ月以上行っても改善しない。
2カ月に1回以上の管理栄養士による栄養指導を受けている。
C.併存症に対する治療が行われていること
高血圧・脂質異常・糖尿病のいずれかに対して適切に薬物療法が行われていること
投与期間は最大68週間。
GLP-1ダイエットについて
以前に薬剤の不足時に、GLP-1製剤が自由診療で安易なやせ薬として処方されていたことで、GLP-1ダイエットは社会問題になりました。当院では原則的に自費でのGLP-1製剤の処方は行っておりません。しかし、サノレックスやゼップバウンド、ウゴービなどの保険適応はないものの、BMIが30kg/m2以上の肥満がある方などには検討する場合がございます。高度肥満でお悩みの場合は一度ご相談ください。
INFOMATION
診察日 ~たまき青空病院(国府町)~
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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午前 | × | × | ○ | × | ○ | ○ |
午後 | × | × | × | × | ○ | ○ |
診察日 ~藍住 たまき青空クリニック(藍住町)~
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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午前 | × | × | × | ○ | × | × |
午後 | × | × | × | ○ | × | ○ |
担当医師

准教授
おとだ としき
乙田 敏城
糖尿病と診断された患者様へは、それぞれの方の体型(やせ型・肥満)、糖尿病の罹病歴(初期か進行期か)、合併症の有無、ライフスタイル、性格まで考慮に入れ、ひとりひとり患者様にあったオーダーメイドの治療法を提案します。

副院長、副理事長
たまき もとゆき
田蒔 基行
これまで学んできた知識を活用し、故郷のみなさまのお役に立てるように努めます。
当院の学術講演活動については「学術講演活動について」をご覧ください







